2011年08月22日

たのしいムーミン一家

ムーミン物語の3作目です。
1948年に発行されてから作者が1968年に書き直した作品が翻訳されています。
前2作と比較して、ほのぼのとした物語の展開が楽しめます。
本作が英語に訳されて、トーベヤンソンが広く知れ渡るようになった契機となった作品です。
1991年に日本でアニメになった脚本の元になったと考えられます。

ムーミンたちが冬眠に入る前の様子から物語が始まります。
がらっと雰囲気が変わり春になって冬眠から目覚めたムーミンやスナフキン、スニフが「シルクハット」を見つけ、これがこの物語の展開を後押しします。

個性豊かな登場人物が次々と描かれています。
トフスランとビフスランが話す会話とヘムレンとのやりとりが興味を惹きました。

また最後の場面で、ムーミンママの料理が「魔法」のような役割を果たしているようにも読み取れました

03_魔法つかいの帽子(たのしいムーミン一家)(1948;1968)新装版.jpg

楽しいムーミン一家
トーベ・ヤンソン 作・絵 1948/1968
山室 静 訳 1978 講談社文庫

原題は、「魔法つかいの帽子」
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2011年06月07日

ムーミン谷の彗星

ムーミン物語の2作目です。
1946年に発行されてから作者が何度も書き直した作品です。最終的な書き直しとなった1968年の作品が日本語に訳されています。アニメ化されてDVDで見ることが出来ます(原作にはない、ミィが登場しています)。
写真は、2011年の春から出版されている新装版の表紙ですが、その前にだされていた文庫の表紙は、天文台と彗星が描かれていて味わい深いと思いました。

彗星の到来により怯えるムーミンや生き物たちの様子が描かれています。ヘムレンや学者など実際の人間の憎めない個性をパロディ化して描いています。

パパやママがムーミンとスニフに天文台へ行くことを勧めます。旅の途中で、スナフキンやスノークのお嬢さん(アニメではフローレンやノンノンと呼ばれている)との出会いが描かれています。
何かあればパパやママが何とかしてくれるというムーミンの台詞、ムーミン谷の住民が避難しても必ず待っていてくれると信じて帰宅するムーミン親子の「絆」に支えられた物語です。
スニフも活躍しています。彗星や子ねこは何を象徴しているのかと思いながら読み進めていました。

02_彗星がやってくる(ムーミン谷の彗星)(1946;1968)新装版.jpg

ムーミン谷の彗星
トーベ・ヤンソン 作・絵 1946/1968
下村隆一 訳 1969 講談社文庫

彗星を追って/1946
彗星を追うムーミントロール/改訂版1956
彗星がやってくる/1968
posted by ハセボー at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味(読書・音楽等)

2011年05月08日

小さなトロールと大きな洪水

ムーミン童話の1作目です。
1945年に発行されてから絶版になっていて1991年に再度出版されたそうです。
長い間ムーミン童話は8作品と言われていた中、本作を加えて全9作品があります。

冒頭からママとムーミンが森の中をさまよっています。内容は、小さい生きもの(スニフ)との出会いやいくつかの冒険を経て、ムーミンパパと再会し、ムーミン谷に住むまでが描かれています。

表紙をみて、ムーミンの姿が、広く知れ渡っている姿と違っていることに驚きます。
第二次世界大戦のさなかに書かれたことや作者の置かれている状況から全体的に暗い雰囲気が漂っています。
著者が書き直したかったようですが、若かったころの熱意やひたむきさがつまっているのでそのまま再度出版することにしたそうです。

01_小さなトロールと大きな洪水(1945;1991).jpg.jpg
小さなトロールと大きな洪水
トーベ・ヤンソン 作・絵 1945/1991
冨原眞弓 訳 1999 講談社青い鳥文庫
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